販売代理店パートナー募集中! 応募する

サスティナブルなグランピング施設!環境に配慮した事業の取り組み方

さまざまな業界でSDGsの取り組みが実施されており、近年グランピング業界でも環境に配慮したサスティナブルな体験が求められています。こうした動きは集客にも繋がっています。

では、どのようなアイデアを取り入れることでサスティナブルなグランピング施設を運営できるのでしょうか。

今回は、環境に配慮したグランピング施設の運営におすすめのアイデアと、世界の環境にやさしいグランピングサイトをご紹介します。

目次

環境問題に繋がるキャンプ・グランピングの行動

キャンプやグランピングの人気が高まる一方で、自然を感じながら自由に過ごすことが魅力である一方で、環境問題も懸念されています。したがって、グランピング事業を始めるにあたり、環境に配慮した取り組みを理解することが重要です。

以下では、キャンプやグランピングにおいて環境問題につながる行動について紹介します。

焚き火などの火の扱い

自然の中で火を扱う行動、例えば焚き火やBBQは、特に注意が必要です。周りのゲストに危害を加えたり、環境に悪影響を及ぼしたりする可能性があるからです。

キャンプ場での火事は、度々問題となっています。施設によっては禁止している場合もありますが、地面で火をおこすことは特に危険な行為です。最悪の場合、大火事を引き起こしてしまう恐れがあるため、火の扱いに関しては施設内で徹底したルールを設けることが必要です。

川に洗剤や汚れを流す

キャンプやグランピングにおいて、BBQなどの食事は醍醐味の一つですが、中には川で食器を洗ったり、汚れを川に流すという行動をする人もいます。

しかし、このような行動は川を汚染し、自然環境や生態系に悪影響を及ぼすことがあります。1回ぐらい大丈夫だろう、というような安易な考えが、自然に思わぬ影響を与えてしまうことがあります。

そこで、グランピング施設内にキッチンを設けたり、水回りの環境を整えることを検討することが重要です。

ゴミの放置

各地のキャンプ場でゴミ問題が深刻化しています。ゴミを放置したままにすると、悪臭が発生し、カラスや野生動物があさり、さらに環境が汚染されます。

ゴミ問題を防止するためには、ゴミ捨て場を設置し、ゴミ処理に関するルールを徹底することが必要です。注意しないと、ゴミ問題によって閉鎖に追い込まれるキャンプ場もあります。

サスティナブルなグランピング施設運営におすすめのアイデア

サスティナブルを意識したグランピング施設の運営を目指すためには、取り組みを導入することが不可欠です。

以下では、グランピング施設でサスティナブルな運営を実現するための5つのアイデアを紹介します。

チェックイン業務をペーパーレス化にする

紙資源の無駄をなくすことでゴミ削減につながるため、チェックイン・アウト業務をペーパーレス化することが重要です。ペーパーレス化は、グランピング施設だけでなく、ホテルや旅館でも推進されています。これまでは、チェックイン時にゲストは名前や住所などを紙に記入する必要があり、負担となっていました。しかし、セルフチェックインシステムを導入することで、業務効率化やゲストの負担軽減が可能です。

プラスティック製品を減らす

環境に配慮した取り組みの一環として、プラスティック製品の削減を検討することが重要です。プラスティックごみによる環境汚染問題が深刻化しており、世界中で脱プラスティックが推進されています。例えば、歯ブラシやヘアブラシ、カミソリなどのアメニティをプラスティックから脱却することで、サスティナブルなグランピング施設を実現することができます。また、使い捨てではなく持ち帰りたくなるアメニティを提供することで、ゲストにも喜ばれることでしょう。

ポンプ式のアメニティを採用する

シャンプーやトリートメント、ボディソープなどのアメニティをポンプ式にすることも一つの方法です。通常、これらのアメニティはミニボトルで提供されることが一般的ですが、ミニボトルはその都度廃棄するか持ち帰るため、ゴミ問題に繋がります。一方、ポンプ式のアメニティを採用することで、詰め替えができるようになり、自然環境に配慮した取り組みが可能になります。

ヴィーガンメニューを取り入れる

自然環境保護を目的として、世界中でヴィーガンになる人が増えています。自然環境への配慮やインバウンド効果を考慮すると、ヴィーガンメニューを提供することがメリットとなるでしょう。ヴィーガンメニューの提供が難しい場合は、予約時にゲストの食事に関する質問をすることをおすすめします。こうすることで、ヴィーガンのゲストをはじめ、食事に関して注意しなければならないゲストに配慮したサービスを提供することができます。

地元産の食材を使用する

ゲストに提供する食事メニューについては、地元の食材を積極的に取り入れることが大切です。SDGsが掲げる目標の一つに、「つくる責任、つかう責任」というものがあります。地産地消を進めることで、食品ロスやゴミ削減につながります。また、地元の食材を使用することで地域とのつながりを深めることができ、SNSなどで地産地消の取り組みをPRすることで、集客効果を得ることもできます。

環境にやさしい世界のグランピングサイト

環境問題に配慮した運営を実践しているグランピングサイトが世界中に存在します。

以下では、環境にやさしい世界のグランピングサイトを3つご紹介します。これらを参考にして、サスティナブルなグランピング運営に取り組んでみましょう。

ペーパーバークキャンプ/オーストラリア

こちらは、オーストラリアのニューサウスウェールズ州にあるグランピングサイトです。地元の食材を使用した料理が提供され、サスティナブルな取り組みが多く採用されています。テント内には太陽光発電が導入され、温水は必要な分だけガスで沸かす形を採用しています。このような取り組みが、「エコツーリズム・オーストラリア」でも認められています。

セリドウェンセンター/ウェールズ

こちらは、イギリスのウェールズにあるグランピングサイトです。オーガニックな地元産の食材を使用した食事が提供されており、施設の暖房には太陽光発電を導入し、できるだけリユースできる製品を使用しています。「ルーラル・ビジネス・アワード」にて過去4回、ベスト・サスティナブル・ビジネス金賞を受賞している実績があります。

ラウンドザウッズ/イギリス

イギリスのノーフォークの田園地域に位置するグランピングサイトです。自然保護区に位置しており、自然豊かな環境で野生動物も多く見られます。また、サスティナブルな取り組みが多く行われており、食品廃棄物は堆肥化され、畑で使用されています。トイレにはコンポスト可能なものを採用しており、環境保護の取り組みが評価され、開業時から「グリーンツーリズム」で金賞を受賞しています。

気軽にサスティナブルな体験ができる施策を取り入れよう

グランピング施設において、自然環境に配慮した取り組みが世界的に推進されています。これらの取り組みを導入することで、インバウンド効果を期待することができます。

ペーパーレス化やアメニティの工夫など、サスティナブルな体験を提供する施策はゲストにとってもメリットがあります。また、施設側もゲストもともに貢献することができるため、施策の導入を検討することをおすすめします。

目次